羽毛布団を選ぶ基準

内部のキルト構造もしっかりと吟味して

羽毛布団のすぐれた保温力には、内部構造が寄与しています。羽毛布団の表生地と生地のあいだには、マス目を仕切る「マチ」と呼ばれる布があり立体キルト構造になっているんですね。

 

このマチ幅を狭くすると凹凸感がでるため布団がふくらんでいるように見せたり、逆に広くして粗悪羽毛(家禽類の羽毛)を詰めこみふくらませるといったインチキまがいの羽毛布団もあるため気をつけましょう。

 

上質羽毛の最適な充填重量は、「シングルで1.3kg」、「ダブルで1.7kg」。この数字を覚えておけば、粗悪羽毛布団に引っかかるリスクがかなり減りますよ。

 

寝心地は羽毛の品質によりますが、内部構造でもちがいがでてきます。保温性と軽さを求めるなら、「マザーグース・かさ高180㎝以上」の羽毛を詰めた1層構造の羽毛布団が身体にやさしくジャストフィットするでしょう。より保温性を重視するなら、2層、3層構造を。マス目の数が多くなり作業工程が増えるため少々値段は高くなりますが、その分暖かさを約束してくれます。

 

羽毛布団のなかには冬には薄手を2枚合わせ、夏は1枚にして使用するオールシーズンタイプも近ごろよく目にするようになりました。1年中使用することができて便利ですが、夏は汗をかいて羽毛布団にダメージを与えるため必ずカバーをかけてつかってください。

 


page top